久美沙織『コバルト風雲録』

ほら、カッコよさとわかりやすさは相反するの。

小説について書かれた文なわけですけど、
まあいろんなことについて言えますよねー映画とかドラマとか。
だいたい、リアルでは、
当事者以外にわかる説明のようにして会話なんかしやしないもの。
わかりにくければカッコいいわけでもないし
わかりやすくてカッコいいこともないではないけれど。

いやあ

「月9」ってこんなに面白いものだったんですね
ってくらいな盛り上がりの『不機嫌なジーン』、でしたけど
やっぱり分からない人には分からないかも、
ジーン』は「月9」としては異端なの?ならば


不機嫌なジーン』は「月9」の奇蹟である、


とかなんとか言っちゃっていいかしらん。
仁子が勝田さんに「ずっと怒ってたの?」だっけ、
それ聞いたときに「おお」と思った。
だって仁子もずっと怒ってたんだもんね、実は。
そのせいでムシオくんを巻き込んじゃった面もなきにしもあらず(苦笑
でもってあたしは
オダギリジョーやない、勝田さんの顔みながら
日渡早紀の『ぼくの地球を守ってぼくの地球を守って―愛蔵版 (8) (ジェッツコミックス)の☆あのキャラ☆のこと思ったり、した。
んで、仁子は教授が昔したことについてのものでもある資料を読んで、
どうなることかと思ったら、


お弁当、


ですよおべんとう、
教授にお弁当作って持ってっちゃった!
でもいいのホントにそれで?
とか思っちゃいますけどもでももしかして、それでも、
仁子さんは
教授たちの報告書を覆す証言を行ったりするのではなかろうか、
って気もする。ムツゴロウの代弁者になるの?
(ひとりでやる森の研究は忙しいのかしらん?)
ともかく、
復讐って、
復讐の中にいる人には復讐以外の真実なんてありえないとしか思えない、
のかもしれないし、
復讐者になる程の痛みを知らない者の戯れ言でしかないかも知れないけど、


復讐が上手くいって高らかに笑えたとしても、
復讐者は決して幸福そうには見えなくて、
それは
そういうことにはそれなりの意味があるんだよ、勝田さん、
って言ってもいいですか?んー、
もちろん、
☆正しい結果☆は得られるべきである、わけだけれども。
・・・
おまけ:研究とお金、についての世知辛くて・・・なお話しといえば
清原なつの
「銀色のクリメーヌ」(『千の王国百の城』千の王国百の城 (ハヤカワ文庫 JA (667))に入ってます)とか
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
「ネズミに残酷なことのできない心理学者」
(『老いたる霊長類の星への賛歌』老いたる霊長類の星への賛歌 (ハヤカワ文庫SF)に。)とかありますよねー
どっちも・・・・・・ますです。


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