お供物という、
毎回支給される貧相な食事に、
霊的波動エネルギーかなんかそそぎ込める力を持った、尊師というひとの
まわりの人たちと出会って、
名前が「ラヴァナ」とかに変わってきました♪
って、
そんなネタやってるバヤイじゃねー!
ええ、塩田明彦監督の『カナリア』観てきたっすの名演小劇場。
すごい、
圧倒されました。終わったあと、すぐには立ち上がれませんでした、感動で。
いわゆる魂の底まで揺さぶられた、ってやつです紋切りな言い方ですまんが。
この映画の元ネタに、
オウム真理教のアレコレがあるんですが
ドキュメントとかではなくて、
フィクションを追い越してしまったゲンジツに対して、
フィクションをつくる人、お話しを語る(映像で)人としての塩田監督が、
フィクションとしてケリをつけようとした、あるいはつけた、
その姿勢にムネうたれます、ええ、『カナリア』、
お話しとして、
めっちゃ面白い!
わけですよ、画面から目が離せないわけですよ、
ア・ボーイ・ミーツ・ア・ガールの物語り、
これからふたりはどうなちゃうんだろうって、
楳図かずお先生の『わたしは真悟』とか
三原順サマの「はみだしっ子」シリーズとか
あとえっと
岡崎京子さんの『リバーズ・エッジ』とか
そこはかとなく思い出したりもして(あ、マンガばっかや)
教団崩壊後、施設を脱走した少年と
父親から家庭内暴力受けてて援交方面に足つっこみ始めた少女が出会って彷徨って、
no future,
僕たちはいったいどこへむかっていくのだろう感にギリギリ(シンクロ)したり。
だから井上雪子さん登場場面はすげーなごんだなあ・・・。
少年と少女はかなりすれ違ってる、
洗脳がちょっと入っちゃてるのと女子のお金の稼ぎ方知っちゃったのと
そんなふたりだからねえあたりまえ、でも
ボーイ・ミーツ・ガールって希望、
恋愛資本主義とかな意味じゃなくって、
そうやってケンカしてしまう相手を知ってしまうってことがさ、
世界の成り立ちを認識していく鍵なわけですよ、
そおゆうお話しを信じつづけていたいわけで
セカイ系の世界で戦闘美少女化した女のコとともに滅びて行くセカイに沁みじみしたり
脳内妹に萌え〜とかやってる場合はヤバイとか思うわけですがどうですか、
塩田監督はここまで力強いものをつくったんですよ、と、
ゆっとくけど塩田カントクは変態さんなんですからね♪あーすいません♪
ア・ボーイ・ミーツ・ア・ガール、
これが実は『害虫』のさっちゃんのアレをアレする可能性でもあったらいいなあ、
(↑未見のひとはリンク先のあらすじ読まないほうがいいと思う)
(ロリコンのひとは女のコの救いになったりしないんだろうなやっぱ。)
『月光の囁き』のふたりも出てきます!じゃない、
ふたりの中の人たちがそれぞれの役割りで出てきます、つー
塩田ファンの秘かなお楽しみもあったりして。
『黄泉がえり』の人たちは出てきませんよ、為念つーかそれはあたりまえや!
・・・
映画のあと我楽多文庫で
生中→虎徹のロック、
初鰹のお刺身♪、梅キュー、鮭のお茶漬け、などなど。
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