イタチとクロのことが理解り過ぎたあたしってば。

いまあたしが松本大洋のぜんぜん良い読者でないっつーのは
才能を認めてなかったからではぜんぜんなくてむしろ『ZERO』だって初版で買ってましたよ?っていう。
それで。
やられてしまったのだね、『ZERO』の渋すぎる出来に。
しぶすぎた・・・・・・それはあたし的には宝町で育ってしまうことに等しかったりして。
それで『花男』が始まって。
読めなくなってた。花男が天使的すぎた。つまり、あの花男ちんがあたしにとってはシロだったんだよなあ、とか
鉄コン筋クリート』観ながら思いましたとさ。
・・・
鉄コン筋クリート』胸しめつけられながら観てた
ところで、
おふろのシーンでシロにちんちんついてるかどうか気になったさ。
原作ではちゃんと、
性別に区別がついてるのかなあ?
いやいやそういう問いを無効にする時をシロとクロは生きているのさ、とか思うべきかも、とか思ってみようとしたら、
あのお母さんが「男の子なんか産まない」とか言ったのでそれは無効になってないかもとかまた思ったり。
鉄コン筋クリート』て略すと『鉄筋』?ふつーだ。
『鉄筋』、『どろろ』、『わたしは真悟』、
あたしにはそういう第二次性徴直前(?)で結ばれるペアの関係性に執着っていうか郷愁(・・・・・・きょうしゅう?!)みたいのが
やっぱりあってなんだかな。
(身体パーツ奪われまくりの百鬼丸くんの性徴っぷりはまるきり謎ですけどー)
わたしは真悟』のまりんちゃんはしっかり女の子できれいでかわいくて少年の他者としてのおんなのこっぽかったような記憶もあるけど、
けども少年な何かだったような気もしてたぞ僕は。
・・・
鉄コン筋クリート』のラストが海で、南の島で、
岡崎京子さんが『pink』のあのこたちを連れてかなかった場所だなあって思ってみてた。
事故に遭われた岡崎さんの生活に今、笑顔が戻ってるという情報が入ってきた今だから書けるけど
登場人物たちをいけしゃあしゃあと「南に行かせてしまう」勇気が、ゆうき?、必要だったかも知れないなあ、
東京ガールズブラボー』の浅田彰氏との対談で『ブレードランナー』の編集された、
ハリウッドな終わり方に学んだみたいなことを岡崎さんだって言ってたじゃないか、
とかゆうようなことを言っているとそのうち(悪い意味で)よしもとばななになってしまいそうなので、止しとこ(w
そうだなあ
『pink』のあのこたちが南の島に行かなかったからこその『リバーズ・エッジ』や『ヘルタースケルター』なわけだし。
そのへん、
機動戦士Zガンダム』の新訳版での
カミーユが幸せになるのは良いけどそれってレコアさんのレイプねた、ジャブロー陵辱ネタを編集削除した世界観での話しでしょトミノさんっ!
てな気持ちと通じるものもあったりしますがでも
シロとクロはあれで良かった、と思いましたとさ。