電飾みたあととっとと帰り

買った

文学界 2007年 12月号 [雑誌]

文学界 2007年 12月号 [雑誌]

掲載の、川上未映子「乳と卵」読み、
自分の夏休みの思い出フォルダに混ぜてしまいたかった、つってこれは
良い思い出とかでは決してなくされどたぶん大事な記憶なのだろう、
三原順二階堂奥歯にこの「乳と卵」読んで欲しかった、とか思ってしまったのはそれは
あたしの中の三原順さんやらあたしの中の奥歯さんやらなのだけれどもそれはつまり「乳と卵」、
よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり

よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり

の、
『フリースタイル』でも読んでた
やまだないと×福田里香×よしながふみの鼎談にあった「白泉系」、つまりえっとそれ自分、
結局白泉社読みがちであったあたしみたいなものらに向けられたお話しなのかーと思い、
「乳と卵」に出てる緑子ははやく生まれたらそおいうマンガ、
読むんじゃね?っていう。
出てくるわけよ、叫ぶわけよ緑子、「ほんまのことをゆうてよ」、
はみだしっ子らも、
そんなもんもとめて叫んでた、んでそれは、
鼎談で「拒絶的な」と振り返られ、
はみだしっ子」以後の三原さんについての作風について語られてるわけだけども
わたしはそっから線引っ張って「乳と卵」を結びたいわけよ。
・・・
んで「乳と卵」は「ちちとらん」と読むのだそうで*1その、
ん重箱な?違和感が
巧妙な仕掛けのタイトルなんだと思ってやっぱ未映子さんタイトルセンスお見事、
豊胸手術と生理に引っかかってる母娘の話しだからそう発音されるのだけれど
小説始まってっすぐの緑子のメモに
「いや」の感じには「嫌」と「厭」があって、「厭」ほうが「いやな感じ」だから「厭」が
緑子に採用されるのだけれども
切られた「嫌」のように「卵」の「たまご」があとで!!!
でもって「嫌」てば女偏。やね。
・・・
ところで
大阪の場末の描写読んでて、

どぎつい粉飾がびしびしと目に突き刺さる電話や口の風俗店、

一瞬「ん?」とか思い。
あ、
ああ、
あーーー、
電話の風俗、口の風俗かあ(赤面(←う・そ(赤面してませーん(w
なるほどなるほど、一般に言う言い回しデスかこれ?
とか思いました、
あとお風呂場のシーンも良いね、高野文子が銭湯描いてた短篇も思い出したり。良い意味で。