さよならこんにちはまた

また逢えたね、
またさようなら。


「さようなら」は、
「左様ならば」別れるのも仕方がないね、
ってことであって、
今日の『ケロロ軍曹』、
夏美が昔捨てたぬいさんを思い出されるぬいぐるみを拾ってくることから始まるエピソード、
こういう『イノセンス』なネタにはどうあっても「うるっ」とキテしまっちゃうわけではあるけれども
あたしならこうするのに
って思うとこもあって
ぬいさんとお別れすることと
無駄にものを捨てることをぴっちり重ねては何かを間違っちゃうと思うの。
日向秋ママの、ホントに背負ってるところの生活やら現実やら、
母親として世間側に沿うような行動の描写を避けたのだか
おかげで、
過去の夏美とぬいぐるみの別れ方と今の行動が
すっきりしない、どこか足りないような描写でちぐはぐしちゃった印象がある、
「どうしようもなくなって」捨てた、
そこんところが弱い描き方なんじゃあないのかしらと思う。
ほんとに、何の気もなしにぬいぐるみを捨てる母親でもある、と
秋ママをそのようにするか
夏美がぬいさん以外の誰とも、
友だちとも弟ともすら
会話しようとしなくなるエピソードをつくるよ、
わたしなら。
それで秋ママはぬいさんを遠ざけてしまうのだ。


あたしが何にこだわりたいかと言うと
あたしはずっとずっと同じぬいさんと一緒にい続けても構わないと思うし
生きて行けるなら
その子としか話さなくたってかまやしない、
と思う。けど、
「お別れ」する選択肢だって
認めてあげるものだと思う、ごめん、
この世界の何処かのぬいさんが
気を悪くしてたらごめん、勝手で。


さらに勝手に、宗教なことを言いたい、
夢見ちゃう、
ぬいぐるみのイノセンスな魂は
何度でも生まれかわって
淋しい子たちのところにまた行くのだと。
来てくれるのだと。