生も死もただの言葉だ信用しない。

野菜室に放置してあった大蒜が芽を出しちゃっていたので
食べるのやめた
食べるのやめてコップに浮かべてみた。
(小学校の理科で育てた球根を思い出しつつ)





芽がさらに成長していくようだから昼には、
キッチンから窓際へ、光をあてる。
ちょん切ってあった根も伸びてきた。


水から土中に移し変えるのが、
このこに対するまっとうな扱いなのか、とも気になり出してる。
でも。


土の中、とはどういうこと?
水よりも土の中に、養分が含まれているもの、だからだろうか。
養分、
それは朽ちた生き物から引き継ぐもの?


伸びる根は、
もしかして伸びる根は、食肉の始まり???
生存の効率をもとめ、
「それ」は生き物の、生きてくカタチを変容し続けてきた?


効率への意志は取り組みは数々のやり方やスピードの差異で、
生きることの格差へ結びついていくような、
そして
ときどきで勝者があり敗者があることが、
たぶん共倒れよりは好ましい、と?


いきものはかたちをかえていく
歯をつくり鰭をつくり脚をつくり羽を生やす
眼をひらき
獲物を見る敵を見る
逃げる追う捕まえるむさぼり喰らう糞を出す


生殖する繁殖する、産まれる生きる死ぬ、腐る。


伸びる根は食肉の始まり。
いつかこの根が脚になりますように。
そして、
この飢えを満たしに行くの。