お元気デスか。残念ながらあたしであなたでこんなで生きてマスけどあやまりません。
二階堂奥歯さんが『アヴァロン』について何か書いてましたっけ。*1
えっと、これ↓ですね。
映像は綺麗でした。アニメーションの時と光の使い方が一緒なのは驚いた。ストーリーは駄目。社会ぐるみの、大人たちの『ノーライフキング』(いとうせいこう)みたいな話かと思ったら、あの切実さがまったくないんだもの。単にゲームしているだけ。ゲーマーが職業になる世界での仮想現実版ウルティマ・オンラインのプレイヤーたちの話。
(■ 八本脚の蝶 ◇ 2002年4月9日(火);ポプラ社の単行本だと113頁)
奥歯さんが大事に語っていた『ノーライフキング』については置いておいて、
現在公開中の『スカイ・クロラ』*2ではどうも、
押井さんにとっては(?)むしろ
切実さの無さが、大事なところだったのかも、ね?
空の拡がりと地上の閉塞
それを繋ぐエンジン音の心地よさ
死は
空にあって。それがまるで生のようで。
地には死でない曖昧な生があって、それがまるで生活で。そのもののようで。
壊れている草薙水素(クサナギ・スイト)にきうとなったり
(ボーリング・プレイ中の姿がたまりません♪)
あのゆったり間と不穏さ、好きにならずにいられない映画でした。
でも
キルドレたちの宿命にシンクロするような切実さはもう、
この歳で無くしてしまったようで
我ながらアタマおかしかった数年前にはやばいくらい嵌ったかもって気がするのは
ちょっと寂しいけど
でもまあそれでもいいかなと思うあたしは
映画のさいごのさいごのスイトさんのところに今立ってるんだと思う。
そういうこともあるのです。。。といきのびておもう。
いきのびることがふほんいだったかもしれない数年前のあたしへ。
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*1:http://homepage2.nifty.com/waterways/oquba/ 書籍化したもの→
*2:原作は森博嗣氏。