こんどはカミュじゃない。

スカイ・クロラ』をまたまたまた観たくなって4度めの出撃。


やはりいちばんさいごの、
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草薙水素の台詞に表情に、気分は↑向くよ。そんなになって劇場を出る♪
物真似の練習をするがごとく、
脳内反芻してたらあれ?
はじまりのときはどうやったっけと記憶をたどれば、そう、
ユーイチの引用*1に「カミュ?」と鼻で笑ったんでした、
うわ。
そうかい。今度はカミュじゃないのかい、て
シーシュポスの神話 (新潮文庫)を思えば
なんとまあ、ずばりそのものなんだろう、って
4回目にしてようやく気づくとはね。


異邦人はママンを殺すわけですけどね。←違う、違う。間違えた。
(そういえばカミュの亡くなりかたって・・・命が消えていくときにいた場所って・・・)


スカイ・クロラ』、
原作小説はサリンジャーナイン・ストーリーズ (新潮文庫)がつかわれてるらしいのだけれど。
・・・
そう言えば、
どなたかのブログ感想で、
なされた質問にまともな返答はなされず
必ずどこかズレた言葉しか返されない演出が気持ち悪い、とか
ありましたけど
はい、
質問がなされ、
それについて、まともに対応した応答がされる場面は
なにかこう、、、
そうか、ここでか!!
という場面で出てきていたことをようやく認識したり。今回観てて「うわあ」ってなりましたよ。
このお話し、そんな設計だったんかい!てカンジ。
・・・
なんとまあ映画、観たそばからそばから色々忘れていくものだなあって
確認しながら思い出しながら4度目みてたんですけれども
空中での大がかりな作戦のとこ、
空で
殺し合って
火があって煙があって死があって
それ・・・
フィクションだからってそこに美的高揚をみいだしたこと、
それすっかり「なかったこと」にして、埋めちゃってたりする自分もまた、
戦争ゲームを求めるものであって―――。

いかに火山爆発で被害が出ようとも、その刹那、「ああきれいな火だこと!」とおもわず叫ぶのもまた真実であろう。ジュリアン・ハクスレーやサマセット・モームのエッセイに「火事を見る感動」に関する危険で優しい分析があったことを憶えているが、火事のサスペンスは時に焼死者の同情を越えているということだ。いままさに炎上しつつあるわが家を見て「新建材の出す火の美しさ」に見とれた稲垣足穂の例もある。

松岡正剛著『自然学曼荼羅』](工作舎自然学曼陀羅ー物理・感覚・生命・芸術・仏教から;3頁)
タルホ・・・ああ飛行機だ。*2
火事に見とれることは飛行機的なことなのかも知れない。
(そしてキルドレたち自身もまた、状況には加担しては、いる)


けれどダイナーのマスターは、
戦況ニュースのあと外に出て
ずっとうなだれているままの、老人の隣りに腰をおろすのだけれども。
(そして彼を呼ぶ声に引き戻されるのだろう)
・・・
・・・
・・・
日曜日は、
スカイ・クロラ』をみたあと名古屋今池TOKUZOへ。
「comoesta〜コモエスタvol.1」と題された催し。ライヴ。
出演者は、
ミラーボールズ双葉双一松倉如子&渡辺勝(+とびいりゲストさん)。
『スピカ』スピカに入ってない、たぶん新曲(に近いもの)、
ここは大人の世界だわりと寂しい世界だと
北脇恵子ちゃんが歌っているのを聴いたら苦しくなって泣いた。


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*1:

異邦人 (新潮文庫)

異邦人 (新潮文庫)

からの。

*2: