耐震偽装建築虚構をさまようみたいな!

あたしってば何を見過ごしてんでしょうか、とか
気になってしまって、

も読んでみやした、うん、
レントンは軍人になる以外行き場がなかった、
そういうことがちゃんとノベライズには書いてあって納得できました、んだけどもさ、
そこんとこ映画でちゃんと、しっかり書いとくべきじゃね?
あれ?
多少はそこらへん描写されてたっけ?
とか確認しなきゃねーってゆうんでね、
2回目鑑賞行きましたよ、ああ。


それと小説版だとレントンニルヴァーシュはいったん別れて再会してる、
その場面があってよかった。
ニルヴァーシュがKLFになってしまった、っていうか
装甲の中にあのコ(妖精?幼生?)が入ってる、っていうのが押さえてあるから。
そんなこと知らない人がノベライズなんか読まないような気がするわけだけど
劇場版だってほぼそんなは知識は前提だってゆうの?
(パチンコから入るひとのこととか想定外なんすっかね?)
まー、
なんて閉じられた映画だったんだろう、
映画館で始めて『エウレカセブン』みてしまったひとには
さーふぃんろぼっとのコックピットからなんか声がしたり
半ばで退行して飛び出してくるニルヴァーシュみたら
かーなり置いてけぼりだろう、それってどんな放置プレイ?
あの映画で、
エウレカが連れてかれた後のレントンの8年間の描写の少なさ
(コーダが追う事件の調査報告で、
 ユルゲンス(という他人)から言及され映像が数秒挿入されるのみ)
と、
それが提示されるタイミング
(8年後にいきなり軍人になってるレントンに、いろいろ事件があってからなんだもん)は
映画をとっつきにくくしてるかなりな要因かと。
軍に強制的にエウレカさらわれて
それで軍に入ってエウレカと再会したらふたりで一緒に故郷に帰れるなんて
ただ思ってるだけなんて、
どんだけ馬鹿な子なのレントン???とか思うもん。
ちょっとは物事調べなよ、
エウレカ本気で助けたきゃ。
それで情報操作と軍事機密っていう壁にぶち当たったり、
とかゆう流れがまるっきりないもんなあ、
いきなり軍人になって軍属の月光号に新人として搭乗してるんだもんなあ、
でもってこれがまた酷いのが(小説ではフォローしてあるんだけれども)
月光号の軍人(のふり)のメンツが私服着てることに
レントンが「へ?」とか違和感持つシーンも映画ではまるっきり無くって、
観客はこんなサブカルファッションな軍人さんたちなのね、
ってことを
しばらく受け入れきれないわけだけど受け入れて観なきゃならない。
いや、これは、
BONESの経営も大変っすよねー
いま劇場公開なのはどんな大人の事情っすかーとか
考えたくもないんだけどもどうも
ある程度はテレビ版の映像から持って来なきゃならないから、
でもって上記のシーンを挟む余裕もなかったから、
ってことなんでしょう、たぶん。ああ。
でさー、
2回目鑑賞したおかげでさらに気付いてしまったっていうか
分からなくなったっていうか
これ以上何かを考えてみること自体が無駄なことなんですかね?
とかすら思ってしまうに至るんだけども
月光号がヴォダラ宮に着く直前にマシューがホランド
「桃色の髪の女のとこに来たな」って言うんだけども
いざヴォダラ宮についてアネモネと対面したら
月光号のクルーは
「誰かいる、あれは誰だ?」とかゆってんの!!!!!
うわあ・・・
なんなのこれ、
いくらアネモネの成長が加速してたにしてもそんなのあの設定じゃ
月光号クルーが切実に理解してることじゃん・・・
京田監督眠りながら脚本書いちゃったのがそのまま通ったん???
てかあたしが何か誤解してるかもだけど
誤解してるにしたって誤解されるつくりになってるのはどうよ?
とか思うわさ。
んで、
月光号てば何しにヴォダラ宮に立ち寄ったんでしょ?
さっぱり分からん。


でさー
ヴォダラ宮の外観がこれまたテレビシリーズの流用なわけで、
なんていうか、
すっごくオルタナティブな建築なわけです、
ところどころにある軍事拠点の塔も
デザイン違うけど同様な雰囲気で建っているわけだけれども、
それはテレビシリーズのあの世界、
スカイフィッシュが飛び回るみたいな、
地球とはぜーんぜん別の異星なんだからね!っていう設定に奉仕する、
デザインコンセプトであってそれがすんごく成功してた、
ってことだったかなーと思うんですけど
西暦2000年代っていう、
現在の地球と地続きっぽいお話しにしちゃった映画版では
あれ何だろ感がありあり・・・
侵略者イマージュこそ神であるってカルト宗教化した人たちが
でっかいキノコ改造して神殿やらこさえてる、とか脳内補完しろと?
んー、でも塔はパブリックに軍事施設なんですけどー?
ワルサワではただ臭う*1、ってだけで査察入ったのに。
ワルサワ研究施設はたぶん、
普通っぽい外観(人類文明コード内の建築)な気がしますけどね、内側の様子からすると。
とか言い出すと三賢人さんもどこの文明圏の人よ?
とかゆう話しにもなるわけだけど
だから映画観てる時間内にどうしろと?っていう。
でもって、
脱出船に乗れない地球に取り残される人々の様子はさっぱり分かんないわ、
結局、
さいごのさいごでどうしてどうなったのか
分かんない
分かんない。


んー、、、
地球はネバーランド(時が停まった世界)にならず、
滅亡もしませんでした、と。
イマージュは消え、
地球に取り残されてた人々はいっぱいいっぱい死んじゃいましたが、
脱出船からエリートがいっぱい戻って来るので
人類文明はまだまだ大丈夫でえす!!!!!
てことデスか。


あー・・・
あー・・・
あー・・・


めでたし!めでたし!


でもって
兵器として働いてもらってたニルヴァーシュとはお別れです、
かなしいね、レントン(泣


でもまるっきり幼いアタマになったエウレカと一緒だから幸せだね、
エウレカキックされることもないしねっ♪♪♪


・・・
ゴールデンウィーク明けた平日の映画館。
エウレカセブン』観に来たの、ほぼ男子ばっかりだったんでした。
これ、
デレばっかのアネモネエウレカに女子はそっぽ向きました、の図なんでしょうか?!




アネモネに翻弄されないドミニクなんてドミニクじゃねーよー
イマージュ属でも
コーラリアン属でも
エウレカは普通の、人間の、女の子でなくちゃならないのに
映画のエウレカは男子の夢のためのお人g(略





エウレカキックこそ『交響詩篇エウレカセブン』の本質である。



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*1:カルト臭が