金井美恵子の、

『小春日和』(ISBN:4309405711)読み返し始めたら
「歯磨き行為の魅惑」について「小説家のおばさん」が語っててそのあとに、
「監視する人々」ってネタが来てあたしはすっかり、
イノセンス』発『イン・マイ・スキン』経由な、じこのしんたいせいもんだいがらみのしせんで、
読んでしまった、というわけなのだ

(略)あたしが言いたかったのは、自分の身体の内部を洗えるのは口の中だけだってことなのよ、(略)そりゃあ、肛門だって、性器だって、指を突っこみゃあ洗えるわよ、ビデでも洗えるけどね。

って金井先生(略)付きで引用してごめんなさい。
・・・
んで。『イノセンス』ってばあたしにはわかりすぎるくらいにわかる映画で。
「わかる」ってのはアタマが良いせいでもなく、
なんだかめぐり合わせでそおいう生を生きてしまってるからなんだけど
自分の身体に関心があって、ていいますか
カコイイ擬体が支給されるなら暗殺仕事くらいやっちゃうかも〜ってくらいにジブンヤダ!な思春期があって、
それなりに読書してたらなんかテキストの織り物としての「あたし」になっちゃたよう、でもそんなのすごく小っちゃいもんだから
人形使いさんにプロポーズされたら、あん、結婚しちゃうかも〜♪って、少佐すごくうらやましい〜って嫉妬しつつ
でもバトーさんぜったい素子さんに惚れてたよな〜かわいそだなーって思った『攻殻機動隊*1』から数年後、
あたしは部屋にあたしの帰りを待っててくれる存在。*2と暮らし始めていたのでした、
だから、もお、『イノセンス』にはきゆんきゆんきゅん♪♪♪なんだよう。沁みた沁みた、*3カラダと*4ココロに。
だから分かれたのはアタマが良いからだと誇示するつもりもなく素朴に疑問なのだけど
イノセンス』分からなかったっていうひとは分かるためにアタマ使ってるの?ということだったり。
それと、
攻殻機動隊』みなきゃ『イノセンス』は分かり得ない、と書いてしまえるなんて
いつから「映画観るのに想像力はいらない」ってことに世間はなっちゃったのかしら?ってことだったり。
自分とは別の生き方をしてるもの、異質な存在と遭遇したのなら、それは何であるのか、と考えてみたり、しないの???
ホントは性能が良いにしろ何にしろ、
使うべきときときにアタマ使わなきゃ結果はアタマが動いてないに等しいんじゃないのかなあつまりそれってば、(以下略。
・・・

*1:一体いつまで「甲殻」って書かれんだ?

*2:ね、ジャスミン

*3:あたしのものとは言い切れないかも、な

*4:持っていたくもないかも、な