謙虚でなければ思考など出来ないのでは。

考えること、
それは真理に向けての集中力でしょう?
  
まあ押井守監督の『イノセンス』については
あたし(とあたしのような誰か)のためにあるみたいな映画なんだから
別にこぞってホメられなくても良いんだけどね
見えちゃうんだ、ジブンで分かることが絡んで来るから
あ、この人アタマ使ってなーい!っての。
少なくとも『ユリイカ 4月号』(ISBN:4791701186)で
監督と対談してる上野俊哉氏と比べて
センス悪いしものが見えてなくて、しかも傲慢なんじゃないか、と思ってしまう、
イノセンス』に何も無かったと声高く云う人たちって。
分からないなら例えば、
同じく『ユリイカ』に書いた東浩紀氏のように
「実は何も分かっていなかったのではないか」という姿勢、であればいいのに
常に上からモノ言わなくちゃならないみたいな人たちっているんだね、と。
いったい、人形と暮らしてもいないのに
映画『イノセンス』が今この世界にある意味なんて分かるわけないじゃん
そう人形は、モノだよ(ってアタマで分かる)
だけど人形と暮らす、つー生活を生きてしまっているものには
人形はモノじゃなくて。アタマのなかでケリがつけられないこと。
  
だけどアタマのなかだけで語って、
それで気軽にぜんぶ語れてしまう、って思ってるヒトが多すぎる
  
『創 7月号』、
岡田斗司夫唐沢俊一の新世紀オタク清談」読んだんだけども
まずバトーが主役やってることに戸惑った岡田さんってオタクとして全然ダメじゃん!
って思った。
今まで押井作品の何を観てきたのさっていう。
パトレイバー』やらあれやこれやでのおじさんキャラたちの立たせっぷりからし
いつかオヤジを主役にしてやるって、やっぱ狙ってたんですねーって思って、
「ついにやりましたかカントク!」って大ウケでしたよ映画始まってから私。
岡田さんは泉野明ちゃん*1
ぜんぜん別の(監督も別の)アニメなんだけど『トップをねらえ!』で
巨大ロボット操るハイレグブルマ(ブルマじゃないんだけど)の女子だったら
感情移入可能なんでしょ?・・・ってキモいんですけど。
対談からちょっと引用。

最近のオタクは頭が悪くなったから、あれで面白いのかなと思った。

んで。

面白いか面白くないかで言えば、退屈だけど面白くないわけではない。

面白かったんですね、岡田さん?
頭が悪くなったから面白かったんですか〜?
  
ふむ。
アタマ悪いか悪くないかで言えばものを考えてないけどアタマ悪くないわけではない、
んですかね岡田さん?
・・・

*1:パトレイバー操縦する女子