好き嫌いを言うのは勝手だけれど。

孤独に歩め。悪をなさず、求めるところは少なく。林の中の象のように。

と、
これはブッダのことばだそうで
引用だらけの『イノセンス』の引用ひとつひとつに対しては
あまり立ち止まらずにスルーしていけばいいんだろうって観てたけど、これは残った
いい言葉よね、美しい。
・・・
もしあなたが『イノセンス』を暗くて厭な映画だと思うなら
それこそ、あの映画の価値である。
押井守監督はあなたの人生を映画にし、
あなたのみたくないものを描き出してしまったのだから。

あなたは、映画化されたフィルムに困惑する、原作者だ。

押井映画はいつも原作に対してなんだかイジワルな感じで
でも、悪意あるツッコミではたぶんなくて
監督はただ「考えてしまう」人なんじゃないのかな
・・・
好き嫌いを言うのは勝手だけれど
もしあなたが映画『イノセンス』を悪く言いたいのなら、言ってしまっていたのなら、
将来、ありえるだろうこと、
あなたがあなたの妻とか夫とか恋人とかを亡くしたとき
出来れば一週間以内ぐらいに『イノセンス』を観て
「やっぱり駄目な映画だ」とかなんとか言ってください
でなきゃ、
☆そのあと☆ペットとか人形とか暮らすこと禁止。
・・・