海浜から沖へと伸びて行く長い校舎の果ての大教室には大奥があって、

畳の上、
着物着た女生徒たちがただ笑い乍らごろごろ転がってる中、悲鳴をあげ続けているいるコが独り。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」って、
特にナニカが来ているわけでもなく、彼女だけはまだちょっと、正気が残っているだけなのだ。


陸上の普通科では掃除の時間が終了し
生徒会長が仕上がりのチェックに視察して回ってる、
と、生徒会長、それは僕ですがな。
それにしてもこの建築はどうしてこうも妙に使い辛く入り込んで建てられているんだろう、
AからBへ移動するのにCへ上ってDへ戻るように階段を下りて
中庭へとEを迂回してからF、そこから5階まで行ってやっとB、
と考えているうちに
なにやらそんなめんどくさい場所にも2度と来なくなるんだなってしみじみして
「やべ卒業式泣くわ。こんな♪建築」って言う僕。


校内放送でゴジラ出現の警報。
でも今回は、水平線上に出した背鰭をちょっと光らせただけで退場、
夢日記のネタにしようとあたしは思うが前半と後半の気持ちの文脈がつながってないなあと
眠ったままで悩む。