奇妙な蝶の、奇妙な蝦。
- 作者: 二階堂奥歯
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2006/01/01
- メディア: 単行本
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彼女が残したもののひとつ、アノマロカリス、の模型標本。
たぶんわたしが持っているものと同じもの。
彼女が読んだたくさんの本、その記録、
頁をめくると幾つも、
目に入ってくる、わたしにとっても大事な、固有名詞たち。あれもこれも、それも!
このきもちはなんだろう。
グラウンドを駆ける黄味島陸を見てしまった狩野都みたいな*1?
でも彼女はもういない人なのだからこの場合、カリノの兄を目撃しちゃった、みたいな?
『幻想文学』も
もう何年もチェックすらしてなかったから、
わたしは二階堂奥歯さんのことは知らなかった。
だからWEBの「八本脚の蝶」*2も読んでない。
知ってたら
読んでたら、恋してたかも。
リアル世界の、二階堂さんの中の人も、ステキな方だったみたいですね、といいますか、あたしの、
理想かもしれない、
理想かもしれない、
理想かもしれない、
とか勝手に思いつつ、
この本を読み終えても、「それ」が自分に分からないままであるように、と願う。
それ、最期を選択した彼女の、「自らの意思」というもの。
それ、があらわれる箇所を探しながら、
なにもわからないままでいたい、のかもしれない、なんて思う。
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*1:あー「きもち」だけの話しね