だからポニョは

崖の上のポニョ』は、つまり「水の七日間戦争」だったのよさ。


いや、映画で何日の出来事だったか数えてませんでしたが。
で、何と何の戦争?
・・・
でさ

で『ポニョ』論争の記事があって
町山智浩氏の読んだんだけども
やっぱどうしたって町山さんはモンスターペアレントですよね、ああん?
でもって権力的。
ブログで
「人の親として『崖の上のポニョ』で許せないこと」なんて言ってるんだもの。
「人の親として」って、かなり権力を振り回してるもの言いだと思う。
映画評論家としての肩書きを出しつつ
「人の親として」って作品を批判するのはかなりどうかと思う。
衰退してる、評論家として。
だったら、
「良識ある一市民として、ルパン三世が泥棒なのは許せない」
ぐらい先に言っときなさいよね、っていう。


じゃあ富田克也監督の『国道20号線』を、
登場人物がパチンコばっかやって
シンナー吸って
消費者金融にハマってるからけしからん、って言うの?
こんなが日本の現実さー。
『ポニョ』に町山家みたいな(知らないけど)立派な家庭出せばそれで良かった、のかなぁ???


それで、
サイゾーの町山さんの文章だとたぶん、
リサさんと旦那はダメ親だ、とか「世界は衰えている」ってことをわかるように描くべき、
みたいなことも書いてあって
(ひどい親って批判した→宮崎ファンから抗議された→たしかに映画を見ただけじゃわかりにくい
 ま、こんな流れの文なんだけど)
いや、そこですよって言う。
あたしはジブリもんっていうと
ハウル』も『ゲド』も観る気がしなくって観てないんだけどもそれは、
千と千尋の神隠し』で
閉鎖されたテーマパーク跡で
何故かよみがえってた売店のものをむさぼり喰らった両親が罰を喰らって豚にされる、
そのことがどうにも引っかかってそれ、
宮崎駿おじいちゃんのナマな怒りっぷり、愚痴っぷりを見せつけられたようで
うんざりしたからなのだ。
そりゃ今の若いファミリーには飽食の時代に育った醜さもあるかもしんないわさ。
でもそれ、
物語りの語り手の力で罰していいもんなの?
ととっても気持ち悪く思った。
このまま宮崎ものとお別れしちゃおうかしらん、とも思ってた。
でも
漫画の『ナウシカ風の谷のナウシカ 豪華装幀本 (上巻)風の谷のナウシカ 豪華装幀本 (下巻)があったから。
どうにも切れなかった。
あの絶望はすごい。
あの希望はすごい。
人間って何てどす黒くって美しいんだろう。その肯定。ひかり。
・・・
あたしはようやく、
アニメ(の短い上映時間内)でも漫画の『ナウシカ』のところに達したんだと思う、『ポニョ』は。


こんな世界燃えてしまえ、
こんな世界沈んでしまえ、駿おじいちゃんはそう思ってるかもしれない。
それでいて、全部をおしまいにはできないのかもしれない。


「盲信するバカなミヤザキ信者は
 テーマをまったくわかってない」
そんなこと書く、そんな浅いところにいる人が採点だなんておこがましい。


あと、町山さんは論説の根拠を監督インタヴューに依り過ぎっす。
そんなが、
映画評論家としての勉強なの(ぷ