神山健治の見えない(かった*1)建築。

神山健治の映画は撮ったことがない~映画を撮る方法・試論 (STUDIO VOICE BOOKS)

神山健治の映画は撮ったことがない~映画を撮る方法・試論 (STUDIO VOICE BOOKS)

本を読む前Aと本を読んだ後Bで、
B−Aの値がたいそう大きいとそりゃあまあ
良いもの読ませていただきましたぁ♪と思うわけであってこの本も
たいそう良いものでありましたが
とくにがつんと残るものは神山監督が説明なさる「構造」についてであって
うん構造、
映画に構造あり、うんうんなるほどそうでしたか!とか
すっごく目が開いた気分であるけれど
それを説明する言葉となると
そんなん、あったりまえやん!!
とか言われてしまいそうな言い方しか思いつななくてすいませんがそれは
映画って、
観客の反応を想定してつくられているのだなあ(う〜む当たり前)
って言い方なんだがこれじゃあんまりにも・・・、でありますねえ、
えっと、うーんと、
想定される観客の反応が映画のつくりにはなははだ影響をあたえているのだなあ、
っていう認識が
今さらながらにあたしをはっとさせた、ということなんだけれども。
それは
なんていうの?
いわば今までは大気圏のこと考えずに地球を思ってました、みたいなこと。
今は地面を取り巻く層を認識しましたよ、っていう。
映画は
映画というのはなにやら銀色の缶に入れられた長く写真をつないだ帯で、
映写機にかけて光を当てて回すと見えたり聞こえたりする、
ただそのもの、
だけしゃなかった。


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