読み違い書き違い、でもって生き違い。

旅行中だったから
とは言い訳にしかならず

兎とよばれた女 (ちくま文庫)

兎とよばれた女 (ちくま文庫)

より先にぱらぱらと
ユリイカ2002年10月臨時増刊号 総特集=矢川澄子 不滅の少女

ユリイカ2002年10月臨時増刊号 総特集=矢川澄子 不滅の少女

に目を通してしまったのは
やはり
はしたないことであった、ですよね後悔。
京都市内を移動する電車の中で
帰りの新幹線の中で
ついつい、
水の外と中とで温度差があるプールで泳ぐような手続きが煩雑で
小説の扉は開かず
ユリイカみた方が楽だし
何より原マスミさんが喋ってるところ読みたくてマスミさん出てる座談会読んで、
それより先のページの座談会で、
佐藤亜紀さんが怒りだすくだりがあって、
あ、何か、わたしはまずいことをしてるんじゃあないかしらって
ちょっと思ったけれども止められなくって


それまではあまりにもただ、名前でしかなかった、
まあ翻訳の偉いかた、ぐらいの認識はあったはずだけどその、
わたしにとっての「矢川澄子」に
うっかり現実に近いものが入り込んで充ちてしまった。


やはり作品から入るのが正しい道筋である、




わけであるけれども生憎そうはなりませんでした、
と、
これ書いてることではっきり意味らしきものがあると言えることは、
矢川澄子は小説から読んだ方が良いよ、
 まだこの人についてよく知らなければ」ということです、
いやホント、
WEB検索して何やらたどって行くことすらオススメしない。
胸の中に黒い何かが生まれてちりちりするからね!
・・・
それで兎とよばれた女 (ちくま文庫)
まるでそのままのように書くことからはなれて書かれていてしかし
わたしにはまさにそのことが書かれているように読めて読めてしまって
それはちょっと興味深げなあらわれだったけれども、
きほんの感情はとっても後悔、
なんかへこんだ。へこみながら読んだ。だけれども

まず、どうしてテクストを作者の実生活から読むことができないのか、疑問を感じますし、

(以下略;ユリイカ2002年10月臨時増刊号 総特集=矢川澄子 不滅の少女91頁)
という言い方が、座談会で生じた不快感を表明する流れで佐藤氏からされたわけだけれども


えっとすいません、
以下は
なんの証明もできたりしなくてはっきりしない、
「そんな気が(あたしには)する」ってぐらいの意味しかないことだけれども『兎とよばれた女』、
事情に通じてる人ならそう読んでもらってかまわない、
ぐらいの書き方がされてるような「気がする」。
そんな読み方をされることが良い、とは思っていなかったかもしれないし、
そう読まれてしまう場合があるってことをあきらめてたのかもしれないし、
そういうものだ、とただ思ってらしたのかもしれないし、
まあ分からないのだけれども。
でまあ『兎とよばれた女』は書かれ
でもしかし
ユリイカ臨時増刊号で矢川澄子の総特集が出るなんてふうには
御自身は思われてなかったのじゃあないかしら、ということはある。
だってシモーヌ・ヴェイユに感染される*1ってそういうことだし。
ってああ、
あまりにも何かあたしのいいように
矢川澄子像を組み立ててしまっていることでしかないことだけど。
・・・
ところで人のことが分からないと言えば

星は歌う 第5巻 (花とゆめCOMICS)

星は歌う 第5巻 (花とゆめCOMICS)

の・・・
<つづく*2


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*1:←不適切な表現と思われたらごめんなさい

*2:ようでいてたぶん続きません!<ナニソレ。