蝉死体枯木弾、

が落ちてたのかいと思ったあれは
遊歩道に沿って植えられた小さな、
あたしの膝上にも届かないくらいの木、遠くまでずらっと緑が続いてってる全体に、
ほんのひとっかけらシミのように茶色く変化してる部分があって、
おやもしかしてここから秋のはじまり?
なーんて覗いてみたらば
その茶色世界の中心でひっくり返って段々の腹見せ死んでてあたしに
「ぎぁっ(;□;)!!」
て叫ばせたかつて生きてらして今は死にものの、


蝉さんがそこで逝ってらした、というわけ。
まるで彼が落ちてから周りが枯れていったかのように、
彼の色も周囲に溶けてカモフラージュの茶色だったんでした。