音態観測。



ライヴ「見に」行きました、と書いてしまうのをいつもどうかと思うのは
だいたい「音楽」がメインなんだしとか思い、
それって実はどうも視覚優先ぎみであるらしい、や、
優先でも別にいいのではあるけど音楽好き、と言ってみたくも
そもそも何も理論てき構造てきなとらえかたしてませーん、な
いんふぇりおてぃコンプレックスやなによりもこのステキ、どうすれば言えばいいの、
ってなんか↓な気持ちがあるのだからだけども
やはり昨日得三はものごっそ満員で、その中でわりと最前列だったのは
やはりうれしく
鳴る音鳴る音と、演奏者皆さま方の演奏行為に因果関係みつけて腑に落ちる、
というのはやはり毎日のごとく人類が狩られる側でもあったころの名残りかしらん?
とか思いつつ、ねえ、そらもう宇波拓テーブル、面白くってたまらんわけで、
ヴォーカリストの魅力を語るより先に言うのもどうかと思うがカヒミ・カリィには、
みとれてしまうわけだし!おでこの柔らかい反射光すらうつくしいわよ、
伊右衛門濃いめ飲んでらっさるわなんてディテールチェックなどしましたわよ。
と、後ろのほうの皆さまゴメン、なカンジで堪能しちゃってました、でも皆さま、
音楽があんな素晴らしかったからいーじゃん、なんて。あ、見れるにこしたことないすか。
いや音、
ぽつりぽつり、と言いますか
少なめの、小さな、連なってるか連ならないのかそして
鳴らされたのではなく鳴ってしまったのかも知れないとすら思えそうなささやかな、
音が、
次第に殖えていって増していって
いつしかぐああああんと大降りで、しかしヴォーカルあくまでもウィスパー声だったりでも
いつか見晴らしの良い場所に連れて行かれて広い世界を見たような、
(教科書のはしっこに書いたパラパラ漫画が動き出してアニメーションになって、
 TV画面からいつしか劇場に行っててそれが劇場版『天元突破グレンラガン』みたいな世界であって、
 くらいの跳躍で。←知らない人には伝わらない説明でゴメン)
でもってまた、
かすかな粒たちの世界になだらかに戻っていくような*1
しぜんと、
聴く側もついつい耳そばだてて、自ずと集中してなんか聴く機能全開してるとこに良いものが、
あ、来てる、来てる、来てるというように、
あああ何て豊かだったんだろう。
第1部演奏終了後、いや後ではなく溶けてゆくように終わってく、
鳴らされてる音がない間すらも
沁みる沁みるサイレンスで、大友さんみてた。


(※敬称付いたり付いてなかったりにはそこでの文脈における最適化*2以外の他意はありません)


大友良英のJAMJAM日記

http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/

*1:しかし芳垣安洋さんのドラムは押しまくらなくても何であんだけ気持ちよいのか

*2:しようと思って書いてるんですが(汗