引用ついで。
ぼくらは相変わらず金がなく、その日暮らしがつづいていた。だが、まったく予期せぬことに、ある日、ミュージシャンズ・ユニオンから三百二十五ポンドの小切手がドアから放り込まれた。ぼくはさっそくいちばんほしかったものを買いに行った。望遠鏡だ。自分がつねに望んでいることは現実になるのだという考えがわき、楽観的な考えにとりつかれて、ぼくはいよいよ元気になった。ぼくは元気になればなるほど、すべてのことにますます興味を持つようになる。生来の好奇心がかがり火のように燃え盛った。突然、空が手の届くものになり、同時に手の届かないほど美しく、有益なものに見えた。
ブラー ブリット・ポップと100万ポンドのシャンパンの日々 (p‐Vine BOOKS)
- 作者: アレックス・ジェームス,恩蔵茂
- 出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク
- 発売日: 2008/02/15
- メディア: 単行本
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美しいことが書いてあると思わない?*1
*1:しかもわたしの大好きな数字の頁。69。