犬耳

の嵐。『鈴木いづみセカンド・コレクション4 エッセイ集? ギンギン』

結婚は文化人類学的見地からいっても経済そのものなんだよ。恋愛感情、周囲の要請、打算、孤独、あきらめと、いろんな要素がまじってはいても、まず経済のしくみに組み込まれて、みな結婚するのである。それを愛そのものみたいに言うから、イヤになってしま…

恩田陸『六番目の小夜子』より。

朝の学校は、なぜすべての罪を忘れたかのように新しいのだろう、と『彼女』は思った。 ・・・(14頁:加筆後の新潮文庫版) 彼女は春という季節があまり好きではなかった。 ・・・(19頁:同上) 学校というのは、なんて変なところなのだろう。 ・・・(21頁…

『鈴木いづみセカンド・コレクション3 エッセイ集1 恋愛嘘ごっこ』

女の子というのは、さまざまな痴漢に出会いながら成長していくものだ。子供のころから、いろいろ恐ろしい目にあう。小学校時代、放課後の便所に連れ込まれて女の子が殺された事件があった。 『自殺されちゃった僕』に書かれてた、 ねこじるさんには武装願望…

『しまおまほのひとりオリーブ調査隊』

『オリーブ』読者の皆さんにも伝えたいのですが、タモさんは芸能界で一番かっこいいです。 (55頁:1999年の調査記事です、 タモさんを調査したのではなくて みうらじゅんさんとタモリ話に花を咲かせたまほちゃんなのでありました このときの彼女に↑のスレを…

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた』

こんな世界を想像してほしい。もしすべての成人男性、O・J・シンプソンたちや、ウォルター・クロンカイトたちや、レオニード・ブレジネフたちが、もとはかわいい少女であり、また若い母親であったとすれば? (92頁:浅倉久志 訳) イマジン。 カリブ海に…

『吉野朔実劇場 犬は本よりも電信柱が好き』

このエッセイ読んでいちばん読みたくなった本は エリザベス・マクラッケンの『ジャイアンツ・ハウス』。 あまり恋愛小説が好きじゃない人のための恋愛小説。 っていう吉野さんのコメントも秀逸。 食べたくなったのは「モモとウニのパスタ」、 そして京都で売…

『『ブレードランナー』論序説 映画学特別講義』

捜査する者がいつのまにか捜査される者となる恐るべきメビウスの環の生成の有無が、フィルム・ノワールとその隣接(サブ)ジャンルとを峻別する最大の相違点である。 ・・・(加藤幹郎著/68頁) なにがフィルム・ノワールをフィルム・ノワールにするのか。 …